2018年12月2日日曜日

TinyWhoopとは?



TinyWhoopという概念は、アメリカのドローンレーサーチームBIGWHOOPが発案したものです。ダクト型ガードのトイドローン(Blade Inductrix)にカメラを搭載し、屋内でレースができないかという発想から開発されました。
彼らはそのブランドを「BigWhoop」というチーム名からとり、「TinyWhoop」として世界中のドローンマニアに広めました。
トイドローンを使って、かんたんな空撮をしたりしながら数台遊び倒しては壊し、修理・分解をしているうちに、このTinyWhoop(タイニーフープ)と呼ばれるマイクロドローンにたどり着きましま。まず、千円台のトイドローンにカメラを後付けで乗せ、専用のゴーグルを使って操作する映像を目にしたのが2016年後半。


映像としては綺麗とはいえないけれど、小さな隙間などをスイスイ抜けていくヌルヌルの映像を見て、これは是非やりたいと思いいろいろ調べた。当時はあまり日本でこのTinyWhoopの情報は日本で情報が展開されておらず、海外のYoutubeをひたすら見るこしかなかった。なんらかの経路でTinyWhoopを知った人が、簡単に情報を手に入れるような、簡潔にTinyWhoopの情報を網羅した日本のウェブサイトという物がなかなかたどり着けたなかったりと、普及しずらい現状ではあると思う。

極力このブログではTinyWhoopの情報を簡潔に記載していくつもりではあるが、中級・上級にも役に立つ情報をまとめていきます。

遊び方


室内


おもに、机や椅子などを10畳以上の部屋でと障害物としてくぐったり、上級者は宙返りをしながらくぐったりと狭い空間でも三次元で遊べます。
海外でのTinyWhoopレースは主に室内や飲食店の店内です。しかも普通にお客さんが食事している中で飛ばすシーンも多々あります。

私は、嫁や娘も遊びの対象にしておりますが、それはあくまで制動できる自信がついてからにしましょう。同居人の怒りをかうと、以降FPVどころではありません。

屋外


広めの公園や空き地をみつけて、昔ながらのRCカーと同じ要領で最初は遊びましょう。付属のプロポの性能次第では、半的50~100mくらいはあなたの夢空間です。

友人や子供にもFPVゴーグルを用意すると、さらに感動を共有できますね。むろん、FPV仲間がいれば、スター●ォーズのような追っかけっこをしたりもできます。

森の木の枝を妖精のように飛ばす、森シリーズもあります。モニターの映像にレイテンシーがある・暗い・解像度が低いなどでは、枝が見えないのでやはりモニターとカメラ選びは慎重におこないます。意外と樹木の葉っぱは5.8Ghzの電波を強力にシャットダウンするので、映像送信器(VTX)の性能も重要ですね。

20mくらいの上空から数直落下させてみるDIVEというジャンルに挑戦したりもできます。建物や樹などの被写体に沿って垂直に上がって、被写体沿いに落ちるのが主流です。

対象物があれば、頭上をオーバーシュートしながらフリップでトラッキングしたり、高級なブラシレスレーシングドローンのようなアクロバティック飛行も気楽にできます。だって、クラッシュしても壊れにくく、被害が少ないのだからこそ思い切ったフライトが楽しめます。

安全・安定・安価・簡単なマイクロドローン


安全



まず、本体の重さはバッテリーを除いて20~26g程。また、高速回転しているプロペラを完全にダクト型のガードでかこまれており、人や壁にぶつかってもたいていの場合はケガや痛みを感じることはない。機体も壊れることはない。子供遊ぶのに最適ですね。

安定



また、このプロペラガードがダクト式になっていることが、安全よりもさらに重要な安定性につながっている。安定しているからこそ、安全に飛ばせるのである。

空気の収束率があがり、逃げ場のない風圧はダクトから真下に圧縮されて噴出されるため効率もあがる。そして、ここがほかのドローンと圧倒的にちがうのが、真下にのみ噴出するダクトは、空中を飛行している機体を水平に保つと、抵抗が発生してブレーキがかかる。

普通のトイドローンはドリフトして横滑りしていってしまうので、すべってしまう方向と逆に傾けて止める「カウンター操作」が必要。ただし、TinyWhoopのようなダクト式のガードがあるドローンは、感覚的には1/3程のドリフトで済むので、低速であればカウンター操作の必要がない。

これは初心者の操作の壁をかなり低くすることになる。ようするに、操作性が抜群ということですね。

安価


とりあえず、機体は安い。5000円~で機体事態は用意できる。
ここでは簡単に紹介しますが、ほかの記事で詳しくパーツリストを紹介します。

超激安で完成した機体・プロポセえット(RTF:すぐ飛ばせるセット)が販売されてます。作る楽しみよりも、はやく操作してみたい方は良いと思います。スペックもかなり上位です。

2018年中盤から登場したこのセット、もっと早く出ていれば僕はこれ一本でいっていたでしょう。高性能のフライトコントローラー(FC)で、モーターもかなり強めの粘りあるモーターです。BetaFPVは現在、私史上最高に品質・価格的にも信頼できるメーカーです。



簡単



TinyWhoopタイプの機体はある一定の互換性があり、パーツもプラグインで交換できるものが多い。モーターやプロペラなどは消耗品ですが、めちゃくちゃ安いしたくさん種類あります。ミニ四駆よりも選択肢が多いですね。

モーターはPh1.25プラグと呼ばれているプラグでFCに刺すだけで交換できる。よく寿命10時間といわれているが、一回のフライトが3分だとして、200回以上は飛ばせるので、週末に10回飛ばすくらいで5ヶ月以上はもちます。

プロペラの交換は、ただ刺さっているだけなので、テコの原理でマイナスドライバーでも外せますが、専用の工具が同梱されてきます。激しくクラッシュすると、ダクトは一瞬歪んでプロペラが曲がったり折れたりすることもありますので、一番消耗するでしょうが、基本的に一セットは付いてきますよ。


モニターやプロポはどうすればいいの?


まず、タイニーフープを始めたい!と思う人に最初にアドバイスをするとすれば、以下のように選択をしてもらう。
  1. 本体よりもまず、プロポ・ゴーグルをしっかりして、長く楽しめるようにする
  2. とりあえずお試しで安く始めたい
私としては、2の「とりあえずお試しで安く」から入ることも悪くはないと思うが、本格的にやってみたいという人はかならず1の「プロポ・ゴーグルは良い物を選ぶ」に回帰する。
私の体験的にも、目視でラジコンとしてピュンピュン飛ばすのも面白いですが、実際にゴーグルを使ってカメラ映像をもとに飛ばすFPV(自分目線で飛ぶ)のほうが圧倒的にたのしい。
また、FPVでは、「ゴーグル・カメラ=自分の目」にあたるので、目がかすむ、視野が狭い、目がチラチラとして映像がなめらかでないという状態では走ることすらできませんよね。まして、飛ぶとなるとなおさら。。。

筆者の体験談として書かせてもらうと、目視でラジコンとして家の中で一カ月ほどあそんでいたが、ある日からFPVを試してみたところ、まるでスター●ォーズの戦闘シーンのように飛べることに感動した。
ただ、その時のFPVシステムが、AndroidをVRゴーグルにさして飛ばすタイプでしたが、映像のカクツキが激しく、映像が実際よりも遅延(レイテンシー)が発生していたため、なかなか思い通りに飛ばせない。。
何台もロストしたり破損したりして、ストレスしかありませんでした。そこで思い切って専用のFPVゴーグルを購入して使用してみたところ、めちゃくちゃ簡単に自宅の中をぶっ飛ばしてもぶつからないのですよ。

まったく違うゲームをやっているようだった。最初から遅延や視野が狭い状態でFPV飛行しても、上達しません!断言!!

FPVゴーグルは、一眼タイプ、二眼タイプの2種類があり、さらにFPVモニターというただのモニターも販売されていますが、レイテンシーがなく、視野が大きいものを選んでください。

最初からFatSharkという6万円もするものを使用するのはさすがにブルジョア出身ではない私からしてみたら敷居が高すぎます。

大丈夫です。私が参加しているコミュニティでも低価格ながらも使用に耐えるFPVゴーグルを使用している人が大半。私は、視野とレイテンシーが一番ポイントなので、一眼ゴーグルを使用してます。




このEV800の次のモデルにEV800Dというアンテナが2本になり、録画機能がついたモニターが販売されていますが、これも所有してますが使いません。実は、レイテンシーが発生します。なので、EV800を使い続けてます。また、後付けでEV800に録画機能を配線して使用できるようにしてますが、これはかなり複雑な作業が必要なので、後程紹介いたします。
メリットはレイテンシーなく録画は別ラインで1280×480p 30fpsで録画できます。デメリットはでかいことです。。持ち運びはちょっと嫌で、何度も2眼タイプに切り替えようかとおもいました。

こちらは、解像度がたかいですが、視野が狭いようです。遠くに高解像度の映像がながれている感じで、没入感は少し下がります。


結論から言うと、私は一眼のレイテンシーの低いDVR後ゴーグルをお勧めしますが、こちらは好みでいいと思います。




TinyWhoopは航空法適応外


主に、産業用のドローンは1kgを超えるものも少なくありません。そんなドローンが空から落下してきたら、私達もろくに生活がしづらくなりますね。そういった状況をつくらないためにも、我が国には航空法というものがあります。

航空法(国土交通大臣の許可)
〇空港等の周辺の上空の空域
〇150m以上の高さの空域
〇人口集中地区の上空
〇夜間飛行
〇目視外飛行
〇人や建物から30m未満の飛行
〇イベント上空飛行

ただし、これらは200gを超える航空機が対象です。撮影用途のカメラジンバル搭載ドローンはほぼ規制対象ですので、承認や許可の申請が必要です。

ただし、tinywhoopはバッテリーを含んだ重量はせいぜい30g程度。航空法からは除外されています。気楽ですね。


電波法 FPVには免許が必要!?
FPVカメラは5.8Ghz!

TinyWhoopに搭載しているFPVカメラの映像送信機には、5.8gHz帯が使われており、このカメラを使用したアマチュア業務(趣味)では、アマチュア無線4級を取得する必要があります。

が、わりと私の周りを含めて自宅や空き地で飛ばしている無免許のかたがかなりいます。そこは、私がとやかく言うことではないので、スルーしますね。

私がこのTinyWhoopにハマるまでは、2.4Ghzのwifiカメラを使用したドローンをFPVで飛ばしてましたが、ほぼ100%遅延が発生するので、FPVとしてはまったく使い物になりません。

思い切ってアマチュア無線4級の免許を授業形式二日間+認定テストで取得しました。この場合は国家試験免除といことでしたが、受講後に認定テストはありました。
費用は国家試験で受験料5000円+交通費、養成講習で22750円+交通費(2日間)で合格すると免許証交付費用として2100円が必要です。

この免許は小学生でも取得しているくらいの内容ですので、私のように受講をしなくても、国家試験で一発で資格取得できます。最新の過去問を一通り暗記していけば、国試で一発でとれます。大人のみなさんは、サクッととってしまいしょう。

地方だと試験が年に数回しかなく取得チャンスが少ないのですが、東京ではかなりの頻度で当日受験が開催されます。一発取得の場合、免許取得費用はコミコミで1万円程度です。日程や会場、費用は以下参照ください。


また、免許を取るだけでは5.8Ghzを使用できません。無線局の開局申請をします。今は、ネットからでも開局申請できます。

ようするに、①無線従事者免許(アマチュア無線4級)取得⇒②無線開局申請⇒③FPVできる!!の流れがあります。一応、知識程度に覚えておいてください。資格がなくても、物理的にFPVはできてしまいますが。。。ね。

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